ドキュメント・スキャンという世界

本稿は「紙書籍か、電子書籍か」の続編である。紙書籍の生活スタイルから電子書籍のそれへと変化させていくには、すでに一定量ある紙書籍の電子化という知識もあわせ持っておくと良いと思う。今回はドキュメント・スキャンという世界にスポットを当て、やや専門的に掘り下げていく。ちょっとだけ気合いを入れて読んでいただければと思う。

紙書籍か、電子書籍か

筆者は紙書籍派である。しかし今年2021年、急速に電子書籍派に軸足を置き始めている。それは同居していた母を亡くしたことと、やや大げさかもしれないがそれによって死生観が変わったことによる。今回は筆者の個人的な考え方を紹介させていただきながら、紙から電子への生活スタイル移行について述べてみたい。

感動にかすむ問題意識

オリンピックに続いてパラリンピックが閉幕した。どちらにも感動を呼ぶ多くのシーンがあった。選手はもちろん数多くの支援者、関係者のひたむきな努力があった。感動に震えた人、涙した人も多いはずだ。しかしその感動によって現状に対する問題意識が萎えてしまっているとすれば、それは操られやすいタイプといえるかもしれない。

「復興世代」の思い込み

報道番組内のスポーツコーナーにおいて不適切な発言があったとして、元プロ野球選手で野球評論家の人物が謝罪した。しかしこの人物に限らず似たような事例がずっと以前から続いている。いわゆる「団塊(の)世代」とその少し前の世代の一部には、おそらく本人たちが「人生の確信」として信じて疑わない「激しい思い込み」が存在している気がしてならない。と同時にそこには、それなりの事情があるのではないかとも考えている。

惑わされない思考力

筆者の投稿も含めて「皆さん、こうしましょう。なぜなら〇〇だから」というパターンの主張が一定の理解や賛同を集めることがある。しかし時にはトリックや誘導が仕込まれていたり、奇妙な信念に基づいて都合のいい事実だけを集め、さらに都合よく練り上げた主張だったりする場合もあるようだ。特に健康にかかわること、今なら新型コロナウイルスについての「皆さん、こうですよ」には注意しておきたい。

感染症、本当の恐ろしさ

「怖さを知らないことが最も怖い」などと言うが、今まさにそのような状況ではないだろうか。コロナ感染であるないに関わらず、本来入院すべき人が入院出来ない状態の継続・拡大、自宅療養や入院調整という名の病者放置。政府は以前から現状を過小評価することに必死のようだ。専門家といわれる各医療者組織の上層に位置する人たちも、いまひとつ強く発言できていないもどかしさも感じる。この先、悲観的に準備しておいた者だけがマシな未来を迎えられるのだとすれば、今後の不都合なイメージを考えておくこともムダではないだろう。

令和の敗戦

政府関係者の「もの言い」が、いよいよ昭和の敗戦前夜のようになってきた。私たちは今後も冷静かつ強い問題意識をもって見ておく必要がある。そして感染症の本当の怖さは、感染者の苦しみ方や亡くなり方もさることながら、社会システムの崩壊と、人々にとっての世界観の崩壊なのだということを認識しておかなければならない。

Welcome Suica を利用する

Welcome Suica(ウェルカム・スイカ)とは、来日外国人向けの交通系ICカードである。来日外国人が利用することを想定したものなので通常のSuicaとは異なる。しかし日本人には売らないとか、使ってはダメというわけではないので、たとえば「地方から家族や親戚がやってくる」など目的が合えばじゅうぶん利用価値はある。今回はWelcome Suicaを筆者流に紹介する。

権力のチラ見せ

西村経済再生担当大臣が、酒を扱う飲食店に対する方針撤回に絡んで謝罪を行った。この件で野党はもちろん与党内からも強い反発があったわけだが、じつはすべてが想定されたシナリオではなかったかと考えている。それはつまり「国家権力のチラ見せ」戦略である。またこれが単なる妄想なのだすれば、行政統治者たちはいま、手詰まりによる焦りからその権力を「アンダー・コントロール(制御下・支配下)」にできなくなっていることになる。