2024年10月25日 2025年という節目 近い将来のことをあれこれと語ることは、世間にいくらでもある。卑近なところでは「占い」であり、難しいところでは経済予測だとか経営計画といったことだろうか。来年は2025年だが、筆者は今年の年末から再来年の初旬にかけて、なにか日本社会に、数十年ぶりの大きな変動が起こるのではないかとひそかに考えている。それは期待でもあり、不安でもある。 カテゴリー 沈思黙考 Comments: 0
2024年8月13日 日本の戦後を決めた「意訳」 昭和20年(1945年)9月、昭和天皇(以下「天皇」)は、現在のアメリカ大使館となる場所へ出向き、連合国最高司令官ダグラス・マッカーサーと初めて対面、会談した。しかしその時の内容は、日本側とアメリカ側で記録が微妙に異なっており、令和の現在も議論が続いている。一番のポイントは「責任」という言葉を天皇が発したのかどうかということだ。「真実は必ずこうであるはずだ(こうあるべきだ)」などという決めつけや願望ではなく、考え始めるためのヒント、きっかけとなれば幸いである。 カテゴリー 沈思黙考 Comments: 0
2024年6月24日 江戸城・皇居に天守閣がない理由 東京に住んでいたり働いていたりする人よりも、観光などで訪れた人の方が、素朴な疑問として感じるのかもしれない。「大阪、名古屋、姫路…、立派なお城はいくつもあるのに、肝心の江戸城(あるいは皇居)に天守閣がないなんて」と。筆者も若かりし頃、ボンヤリとそう思っていた。なぜ江戸城に天守閣が残っていないのか。これをきちんと説明することができ、さらに令和のいまにアナロジーをとって行動できる国会議員、あるいは都知事選候補者はどれだけいるだろうか。 カテゴリー 沈思黙考 Comments: 2
2024年5月28日 100年前との奇妙な共通点 今年は2024年だから、100年前は1924年(大正13年)ということになる。しかし本稿では、100年前をザックリと「第一次世界大戦が終わったころ」としたい。なぜならその時の日本社会のありようと、令和のそれが、なにやら奇妙に重なっていると感じるからだ。じつは日本は、第一次世界大戦においては戦勝国であった。しかしそこからズルズルと悲惨な第二次世界大戦へと傾斜していく。「あの時期」を、いま一度確認してみることは、令和を生きる我々にとって意味があるのではないか。 カテゴリー 沈思黙考 Comments: 0
2024年4月17日 裏山のリニア 先日、静岡県知事が任期途中での辞任を表明した。ここ最近では、リニア中央新幹線の建設着工に反対する存在として知られるような人物だが、筆者は彼が提唱していた「いざ裏山へ」というキーワードを思い浮かべながら、そのニュースを眺めていた(一般的には「リニア中央新幹線」と呼ばれることが多いが、本稿では基本的に「リニア」と表記する)。 カテゴリー 沈思黙考 Comment: 1
2024年4月8日 虎に翼、人魚に両脚 NHKの連続テレビ小説「虎に翼」の第1週が終わった。とりあえず第1週を録画しておき、それを見てから今後も見ていくかどうかを判断しようとしていた筆者だが、第2週が始まった本稿執筆時点では、期待をもって見ている。そもそもこの「朝ドラ」は1961年(昭和36年)から、基本的に女性の自立、自己実現を描いてきた。放送開始から60年以上が経過したいま、日本女性はどこまで進化しているだろうか。 カテゴリー テレビ番組/沈思黙考 Comments: 0
2024年4月5日 FAXは永遠に不滅です 「ファックスだなんて、昭和の話をしてんじゃないよ」という人がいたら、アホである。ましてやそれがICTのプロだったなら、今後の付き合いはやめておいた方がいい。もちろん、きちんとした業務分析の末にそう言っているのであれば問題ないのだが、ただ漠然と「FAX(ファックス、ファクス)は終わった道具・手段」という認識しかないのだとしたら、「パソコンに詳しい近所の兄ちゃん」と知的構造は同じである。 カテゴリー 情報・通信システム Comments: 0
2023年12月6日 集合住宅のネット接続 マンションなどの集合住宅における(有線による)インターネット接続に関して、建物を管理する不動産業者も、回線設備を管理する通信事業者も、細かいレベルでは管理・把握できていないことがある。こういった物件に転居すると、場合によってはネット接続が数週間にわたって不能になり、リモート勤務などに支障が出る可能性がある。 カテゴリー 情報・通信システム Comments: 0
2023年10月31日 これが東京のタクシー地理試験だ いま、タクシー乗務員になろうとする人に対する地理試験の廃止が話題になっている。じつは今回、地理試験の実態を、かなり詳しく知ることができた。そもそもこの「試験」、我々が一般的にイメージするものとはだいぶ違っているようなのである。さらに話題の「ライドシェア」についても触れる。 カテゴリー 自動車交通 Comments: 0